Diable or Ange

□監視……
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「……ところで、どこの部屋なの?」

雪男がまたもや質問してきた


『……隣。』


「え、と、となり?」

『うん。』

「この寮使われてないって聞いてたから
琉海さんがいて驚いたよ。
しかも隣だなんてね。」



雪男の方は話の分かる奴っぽいな…






「なーなー、琉海。
他には誰か居るのか!?」


燐の方は……すこし苦手だ
……早速呼び捨てだし……
まぁどうでもいいけど









多分お兄ちゃんのことは
ばらさない方が良いはず……


『ううん、私とあなた達だけ。』

「……なるほど。」
雪男は頷く

「何でお前が頷くんだよ!
俺が質問したんだっつーの!!」

「いいから、兄さんは黙ってて」
雪男は燐のことを睨んだ

「……お、おう。」
燐は睨まれシュンとしている。



「……さて、それで?」
雪男はさっきとは違い、ニコニコしている


『……それで?とは?』

「他に何か隠してることあるの?って意味」


う、コイツ……


私は悟られないように
表情を変えずに
『何もない。』
とだけ言った。


「……本当に?」
雪男はしつこく聞いてくる

『……あぁ。
……しつこい男は嫌われるぞ』

「ははっ、
じゃあこのくらいにしておくよ。
嫌われたら嫌だからね。」


……ほっ、よかった……

『……それじゃあ。』

「うん。またね」

私は自分の部屋に戻った…………
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