Diable or Ange

□切ナ
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「そっか、また何かあったら言えよ」


『あ、ああ。ありがとう。』
一応礼を言っておく



「おう!」



(それにしても今日はご機嫌だな…)





「ちっ」




(ん、舌打ち?)



音の聞こえた方に目を向けると
そこには竜士がいた
こっちを見ているが
ものすごく不機嫌そうかオーラが漂っている



(……こっちはこっちで)







1時間目━━━━
某アニメの父の様な
髪型が特徴の足立先生の受け持つ
悪魔歴史学の授業だ





燐はと言うと
いつものように
夢の世界へと旅立っている



「……奥村くん」






「ん、んん、」
遠出をしているようで
何度も先生が名前を呼ぶが
帰ってこない




『……燐。』

私がそう呼ぶと



「ん、あ、 琉海?
どうした!?」
とガバッと起き上がった


『今は授業中だ。』


「あ、わりぃっ」
そう言って袖でヨダレをふく




「何あれ?バカ?」
「ちょっと出雲ちゃんっ!しーっ!!」
あの女子2人は声をひそめ、
クスクス笑っている。




一方で

「何やねんアイツ…何しに来とんねん。
いねや!!!」
と、先程の舌打ちの主、竜士は
苛立ちを含んだ声で言った。




(あ…………)
喧嘩になると私が
身構えたとき



「フッ」
燐は相手になんかしないようすで
前を向いたままだった
しかもドヤ顔で。



しかし起きたのもつかの間、
次に燐を見たときには
また夢の世界へと旅立った後だった……
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