Diable or Ange
□証
3ページ/15ページ
「……っ。くそっ!」
竜士の声が聞こえる。
「……っざけんなや!」
(……やっぱり…………)
私が覚悟した瞬間━━━━━━
「俺はお前が何やろうと関係ない!!!」
(ぇ?)
驚いて琉海が目を開けると
真剣な目をした竜士が居た
「さっき言うたやろ!!
自分を追い詰めるなて!!
俺はお前が何であろうと好きやて!!
サタンの娘とか関係無いわ!」
(あ……)
"━━お前が何やろうと俺は構わん。
例え、人間でなくてもな。
やから……自分を追い詰めるんは止めてくれ━━━"
そうだ……竜士は……
自然と目から涙が零れる
『ッ、ごめんなさい……』
すると、さっきまで真剣な顔をしていた
竜士の表情が変わる
「……泣くなや
女が泣いてる時
どうしたらエエか分からん。」
そう言うと
なんとも言えないような顔で
琉海の頭を撫でてくれる
(……そう、この手が好きなんだ、私は)
撫でられると何故か安心するこの手が。
『……ありがとう。』
私は一度離した手をもう一度在るべき場所へと戻す
「…お、おぅ///」
少し戸惑ったようだが、
竜士も同じようにする。
そして、強く抱きしめ合う
お互いに。
私は……
私は…… 竜士 が好きなんだ。