Diable or Ange

□試練
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『へ?』
「はぁ」

私は竜士と同時に声を上げた

「お前何言うと…「おーいお前ら!出来たぞー!!」

竜士が言いかけた所に燐の声が重なった


後ろを振り向くと
テーブルの上には様々な料理が
ところせましと置かれているのが見えた
その横で燐は自慢気な顔で立っている



「早く食わねーと冷めちまうだろ♪」

ほら、座れ。と一人一人
座らせていく

「ほら、琉海も!」

と、手を引っ張られる。

『あ、ああ。』

琉海は言われた通り座る。
横はしえみと燐。
向かいには志摩、その両隣は竜士と子猫丸
雪男は燐の横に座った




ん……?まだ足りない。



朴はまだ寝ていると言うことだったが
あと1人…そう、出雲がいない



皆は気付いていないようで、
ワイワイガヤガヤと食べている






「 琉海どうしたの?」

横にいたしえみが顔を覗いてくる


『いや……出雲が居ないなって』

その言葉にしえみは辺りを見渡す

「ほんとだ……雪ちゃんに聞いてみようか?」


しえみはねぇねぇ雪ちゃん!と
3つ隣にいる雪男に声をかける。
食事中の雪男は
優雅にナフキンで口を拭く


(さすがってところだな……)


琉海は横の燐を見る
燐は志摩や子猫丸らのお皿に
料理を取り分けながらも
ガツガツと、自分の作った料理を食べている



食べ方だけを見ると
やはり、雪男の方が兄に見える






「ん?」

燐は琉海の視線に気付き、手を止めた

「どうしたんだ?
って、何も食ってねーじゃねーか!?」

ほら、食ってみろ!と
お皿に沢山料理を乗せられる





……お、多い……。




量はいつも琉海が食べる量の
軽く約2倍はある。



(食べられるだろうか……?)



が、



「ぜってー損はさせねーから!」


と、ニコニコされては
食べなければいけない。



琉海はお皿に乗っていた
ハンバーグを一口大に切って口にはこぶ




パクっ━━━━





『!?』
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