Diable or Ange

□波乱
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翌日━━━━━




「うぉーーーー!!!!
何だこれ!!スゲーー!!」

「わぁー、燐!凄いね!!
私、遊園地来たの初めて!」













昨日言われた通り竜士らは遊園地に来ていた



「うわー、あそこのお二人さん目キラッキラさせてはりますなぁ……」

「な、何か幼稚児みたいですねぇ…」

志摩と子猫丸は燐としえみがはしゃぐ様子を見守っていた。
その傍らでは虚ろな目をした竜士が立っている







「今回ここへ来た目的は」

今まで黙っていた雪男が口を開いた
反対に今までザワザワしていたのが静かになる


「この遊園地に出没すると噂されている幽霊を退治するためです。」



「ユーレイ?」



「はい、目撃情報によると、小さな男の子だそうです」

別にそんなに害は無いそうなのですが、フェレス卿がどうしても全員と言うので……

と、少し苦笑いで付け足した



「とにかく探すしかないわね……」

出雲の言葉で竜士と、志摩以外が駆けていった










「チッ」

あのピエロなに考えとんねん……

竜士は心のなかで一人悪態をついた





そんな竜士の心を知ってか志摩が竜士の肩を叩く

「もしかしたら、ここに琉海ちゃん来てるかも知れませんよ?」






もっと前向きに行きましょ!







そう言うと志摩も幽霊探しへと駆け出した

















「……そんなことあるわけ無いやんけ…」







竜士はポツリと呟いた
志摩の言葉が当たっていることも知らずに……
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