俺は俺

□俺は俺 4
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「なぁ、ジュース買ったるから、ちょい話さんか?」

『…ちょっとだけやで』

いつも両親から耳にタコができるくらい"知らない人に着いていっちゃだめ"と言われているのに誘いを断らなかったのはきっと、アイツに似ているこの男性が気になったから。

コーラを買ってもらいベンチに座ると、すぐ横に男性は腰かけた。

『ぷはーっ
生き返るわー。』

「なんや、おっちゃんみたいやな」

『ほっときー』

二人で笑いあった。
初めて会うのに居心地がよくて。
これも、この男性がアイツに似ているからなのだろうか。

すると妙に視線を感じて、横をむくと男性がこちらをじっと見ていた。
それはもう、穴が開きそうなくらいに。
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