黒子のバスケ(短編)
□空回りにカラ間わって
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〜 おまけ 〜
「あ〜あ。結局チョコはもらえないし、苦いとか言われるし、散々だったな」
「知らないのだよ。苦い物は苦かった」
「でもあんな顔しなくてもいーじゃねーかよ」
「いちいち根に持つやつだな……鬱陶しい」
「鬱陶しくて結構ー」
「……」
「……」
「……」
「……」
「……明日」
「ん?」
「明日、今日の礼をしてやる」
「はぁ?」
「苦くてもなんでも、もらったものは返すのが人事を尽くしているというもの。
明日、さっきのチョコの礼をしてやるといっているのだよ」
「……何それ。お返しってこと?」
「そうとも言うかもな」
「……」
「……なんなのだよ、その顔」
「……いんや、別に? 儲けもんだなーとか思っただけ」
「だろうな。あんな苦くて食えた物じゃない食い物を貰ってお礼がもらえるのだから」
「悪かったですねー」
「……今度は」
「?」
「今度は、先ほどのものより、もっと甘い方がいいのだよ」
「…………しょーがねーなぁ。
エース様の仰せのままに」
「……ふん」
〜 終わり 〜