おがふる

□my world 前編
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ここはどこだろう。



辺り一面には木々がある。


ここは…森?





はじめて来る場所だ。



でも何故だろう。


ここにいるとひどく落ち着く。




それにすごく懐かしい感じがする。




何故だろう。





俺の目の前には森の奥に続く一本道。




俺はどんどん進んでいった。





進んでいくと大きな広場に出た。



そこには大きな大木と湖。

何かのおとぎ話に出てきそうだな、なんて思った。




そこで俺は自分が裸足だったことに気づいた。




服は白いぶかぶかのTシャツと白いゆるゆるのズボンだ。




「ねぇねぇ、遊ぼうよ。お兄ちゃん。」




気がつくと俺の目の前に女の子のような男の子がにっこり笑って立っていた。

小学校5、6生ぐらいだろうか。



俺と同じように真っ白の服を着ていて俺と同じ銀色の髪。


あぁ、この子は俺なんだ。


確信があったわけじゃない。

でも俺はなんとなくそう思った。



「ねぇ、お兄ちゃん。遊ぼうよ。」


もう1度少年は言う。


にっこりと笑って。



あぁ、俺。昔はこんな顔で笑ってたんだ。




「いいよ。遊ぼう。僕、名前は?」





「たかゆきだよ。」



そう言って少年は手を差し出してきた。


そっか。


そう言って俺は少年が差し出してきた手をとった。
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