おがふる

□my world 前編
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男鹿辰巳は走っていた。






今日、学校に古市がきていなかった。




風邪だろうか?

まさかあいつがな。なんて思っていた。


しかしその夜。


古市の妹。古市ほのかから電話がかかってきたのだ。



「お兄ちゃんが起きないの。」


泣きながら少女はうったえた。



「今から行くからちょっと待ってろ。」



そう言って男鹿は家を飛び出して今にいたる。




なぜだろう。男鹿はとてつもなくいやな予感がした。








古市の家に来ると古市ほのかは家の前に立っていた。




「男鹿さん!!」



ほのかは男鹿を見つけると目に涙をためて男鹿のもとへ走ってきた。




「お兄ちゃんが!お兄ちゃんが!!」




そう言って泣き出してしまったほのかをなだめ、男鹿はほのかと一緒に古市の部屋へ行った。
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