おがふる
□人魚姫★
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目が覚めるとそこは真っ白な世界だった。
なぜこんなところにいるのだろうか?
確か俺は学校にいた。
昼休みにあいつと屋上へ行って…。
あれ?
それからどうしたっけ?
思い出せない。
『起きましたか?』
不意に後ろで声がした。
「だれ?」
立っていたのは1人の男。
背には真っ白の羽がはえている。
『今からあなたにチャンスを与えましょう。』
俺の問には答えずに、ただそいつは言った。
『あなたは死にました。
世界が滅びました。
世界を滅ぼしたのは男鹿辰巳です。』
は?いやいやまてまて、何を言っているんだこいつは。
男鹿が世界を滅ぼした?
てか、俺が死んだ??
わけがわかんねえよ。
『もう1度言います。
あなたにチャンスを与えます。
あなたの世界を、あなたの大切な家族や友人を助けるチャンスを…。』
男は俺に近づいてきて俺に金の短剣を渡した。
そして次に言われたことに俺は言葉を失った。
『男鹿辰巳を殺しなさい。』