おがふる連載
□第2話
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儀式前日
「うん。似合ってるじゃないか。古市くん。」
「そうですか?ありがとうございます。マモンさん。」
儀式を明日に迎えた今日、
古市はいつものような服ではなく彼らと同じように西洋風の服を着て古市にと与えられた塔の部屋にいた。
1人1人にそれぞれ塔が与えられるらしい。
古市はこの2日間で煉獄七大罪騎士について様々なことを学んだ。
儀式を終えることで騎士の力がやどること。
その力は人それぞれでどんな力か儀式を終えなければわからないこと。
彼ら騎士はもともと人間だったこと。
彼らは悪魔ではないこと。
彼らの宿った力などだ。
儀式を終えればおそらくもう学校にも行くことはないだろう。
マモンは基本的にはどこで何をしていても構わないから学校に行ってもかまわない。
そう言ったが
古市は儀式を終えたらもう学校には行かない。
そう決めていた。
なので古市は2日間の間学校には通っていた。
「明日も学校へ行くのかい?」
マモンがたずねる。
明日の夜に儀式は行われる。
なので明日も行くことは可能だ。
しかし古市は
「あーもういいです。ついでに家にももう帰りません。」
そう言った。
マモンは微笑んで「そうか。」と言った。
古市があまりにも真剣な顔だったからだ。
「それでは明日の夜、迎えにくるよ。それまでは好きにしていてくれ。」
そう言ってマモンは部屋を出て行った。