おがふる連載
□第4話
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「古市くん。お昼食べましょ?」
ローザ・ルティーナ(アスモ)さんが転校してきて5日たった。
ローザさんは毎日古市とお昼を共にしていた。
それどころか
家も近くなのね。
と口裏を合わせて登下校も共にしたり、学校でもいろいろ教えてもらう、ということでほとんど一緒にいる。
男鹿は…
何も言わない。
お昼だって前までのようにヒルダさんや邦枝先輩と一緒だ。
それでも男鹿は何か言いたそうだ。
でも何も言わない。
「古市くん?」
そう不思議そうに聞かれて古市ははっとする。
「あぁ。すいません、ローザさん。行きましょうか。」
古市が笑ってそう言うと烈怒帝留の人たちがまた
キモ市、キモッ
なんて聞こえる。
ローザさん、表情ちょっとひきつってます…。
「行きましょう。」
古市はローザの手をひいてそそくさと教室を出ていった。
その様子を悲しそうに見ていた男に気づかずに。