おがふる連載

□第9話
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男鹿は河原にきていた。


魔界へ乗りこむ為だ。


「本当に行く気か?」

ベル坊を抱きかかえてヒルダがため息混じりにたずねる。


「決まってんだろ。」

不機嫌そうに答えた男を見てまたため息をついた。


「アランドロン。」

さらにヒルダの後ろにたっていたアランドロンを呼ぶ男鹿。

アランドロンに魔界まで転送させる気なのだ。


アランドロンはヒルダに目配せをした後
かしこまりました。
と小声で言うと男鹿のもとまで行き男鹿を転送しようとしたとき。


「まって!男鹿!!」

呼び止められた。

そこにいたのは…

邦枝を筆頭にした烈怒帝瑠。

東条、姫川、神崎。そのた夏目、城山等。


邪魔するなよ。

というように男鹿は睨んだ。



「私たちも行くわ。」

そう邦枝は微笑んで言った。

「ったく。
世話やかせやがる。」

神崎。

「ケンカ、やるんだろ?」

東条。

「まったくだ。」

姫川。


石矢魔最強とされるメンバーたち。


「勝手にしろ。」

不機嫌そうな男鹿。
だが先程ほど不機嫌ではない。

そういえば元々、こやつはいつも不機嫌そうだったな。
ヒルダは思った。

男鹿はヒルダからベル坊を受けとってアランドロンに向き合う。

男鹿の周りには石矢魔メンバーたち。

「行くぞ。


…魔界に。」







「そんな必要ない。」
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