おがふる連載
□第4話〜暴食、怠惰編〜
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「お腹すいたね…。」
「…もう疲れたよ。」
あたしたちは貧しかった。
ううん。それ以前に僕たちは2人だった。
おとうさんとおかあさんはいない。
僕たちは顔さえしらない。
あたしたち姉妹はたった2人。
毎日生きるために必死に働いている。
「ユルル、疲れたんじゃない?少し休んでていいよ。
あたしがやっといたげる。」
「はい、ハルル。僕のご飯分けたげる。
ハルルは食いしん坊だからね。」
こんな風に2人であたしたちは頑張って生きていた。