おがふる連載
□第6話〜憤怒編〜
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「大丈夫ですか?王女。」
「ありがとう。リーバイス。」
彼女は護衛兼お世話係のリーバイス。
彼女は私が両親を亡くす前から私の護衛をしてくれているし、私の大切なお友達でした。
「あの男…。危険です。何をしでかすことか。」
リーバイスが心配するのも無理はないだろう。
「ヒューマノイド王子のことですか?」
「…はい。
何としても、この国からは手をひいていただかないと…。」
「…そうですね。
しかし、戦争を引き起こすわけには…。」
「なんとかして、交渉してみるほかありませんね。」
「…そうね。」
戦争は私の国の民をも巻き込んでしまう。
それだけはしてはならない。
民を危険には晒すわけにはならないのだから。
「何か…何か手を考えましょう。リーバイス。」
「はい!王女。」
この時点ではもう、全てが遅すぎたのでした。