おがふる連載

□第9話〜傲慢編〜
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人間とはなんと愚かなのだろうか




男は自分が最強だと思った。

自分には手にはいらないものなどありはしない。

その考えは意図もたやすく崩された。

1人の女性によって。



大きな屋敷には火がついていた。

屋敷の中のある部屋にその男と姫と思われる女がいた。

「どうしても、私のものにはならぬというのですかな?」

男の問いかけに女ははっきりと答えた。

「わたくしはあなたのものにはなりません。」

「そうか、ならば仕方がない。」

そう言うと男は右手に持っていた神の剣を振り上げた。
女は必死でよけ油断していた男から神の盾を奪い取った。

男はもう1度と『神の』剣を振り上げた。
女は『神の』盾を身構えた。


さてここであることを男は知らなかった。

神の剣と盾。
実はこの2つには同じ1つの意志が宿っていた。

剣と盾は1つの意志。
お互いが牙を向き合えばどうなるのか。

剣が振り下ろされたとき、一瞬眩しい閃光が2人を襲った。
男が視界が戻ってはじめてみたものそれは切っ先が折れた剣と半分になった盾だった。
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