おがふる連載
□第3話
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はるか昔。
意志を持った光が3つの世界をつくったとき。
光は3つの世界に1つずつ小さな光を生み出して意志を授けた。
そしてもう1つ。
黒色の世界には破壊の力を。
白色の世界には守る力を。
灰色の世界には肉体を授けた。
そして光は言った。
『お前たちは仲間だ。これからお前たちは力を合わせ自分の世界をつくるのだ。』と。
そしてほどなくして彼らは別々に宇宙をつくり生命を生み出した。
あるとき。
彼らのうちの1人。
灰色の世界をもらい肉体を受け継いだ彼は不満を言った。
後の2人には力があるのに自分にはない、と。
そこで仕方なく光は彼らを集めて言った。
『お前たちには破壊、守り、そして肉体を与えた。しかしそれだけでは不便だろう。
そこでお前たちには自分が持っているもの以外にもう1つ与える。』
黒色の世界と白色の世界の主である彼らは肉体を選んだ。
しかし灰色の世界の主は破壊と守り、両方を手に入れたいと考えた。
しかしその強大な力を手に入れて世界がもつはずがない。
それどころか3つの世界すべてが砕けることになってしまうだろう。
しかし彼は納得がいかずついに争いを持ちかけてしまった。
それは彼がつくりあげた宇宙、そして生命が住む地球を破滅へとおいやった。
そう、いわゆる氷河期と呼ばれるものだ。
彼はほどなくして光をなんとか説得し他の2人には劣りはするが破滅と守りの力を手に入れた。
しかし劣るといえども強大な力に変わりはない。
ほどなくして力は暴走し、地球に隕石をもたらしたのだった。