おがふる連載

□第4話
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力を持ってして生まれた者はその力に目覚めなければ力を使うことはできない。

そう、例えば彼。「男鹿辰巳」。

彼は破壊の力を持っている。

だが、3つの力を手にして生まれてくる者はいなかった。

…「彼」を覗いては…。




「男鹿、お前は破壊の力を持ってる。」

男鹿にはセンスがある。
それはケンカの才能。

そして「ベル坊」。
男鹿がなぜ「ベル坊」に選ばれたのか。
なぜ、神崎では、姫川では、邦枝では、東条ではなかったのか。

魔王の子が親をさがすときの最低条件は力がある者でさらに力に目覚めている者だ。
神崎、姫川、邦枝、東条は力には目覚めていた。

ならば二つ目の条件。
「人格」。

これには神崎と姫川は当てはまらない。
確かに悪逆で悪魔のような者。
だが、それと同時に仲間に対して信頼しているか、されているか。
そして仲間を大切にしているか。
この2人には初めて会ったときそれが感じられなかった。

ならば邦枝と東条は。
この2人は確かに強い。
しかし親とするならば問題外。
この2人には悪がない。
相手は悪魔だ。

悪逆で悪魔のようで、しかし仲間を大切にし、信頼している。
「男鹿辰巳」が適任だったのだ。



「なるほどな…。
…で?それとお前と何が関係あんだ?」

「3つの力を持って生まれてくる人は存在しなかった。
今までは。」

「今では?」

「そう、3つの力に目覚めちまった奴がいるんだ。

…そう、俺だよ。」
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