古市くん嫌われ

□マリオネット 2
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「お、お、男鹿!!


お昼一緒に食べましょうよ。」


お昼休み。邦枝先輩が真っ赤な顔で男鹿を誘う。

いつものことで、まぁ。毎度毎度健気だなー。なんて思う。



…男鹿はいいやつだからまぁ…惚れるのもわかる、かな。


今日も俺は1人だろうと思い俺は図書室に行こうと席を立つ。



「お、まてよ古市。俺も行く。」




………は?



何を言ってるのかなこの男は…




「いやいやいやいや。


ちょっとまて男鹿。


邦枝先輩だぞ!!

クイーンだぞ!!

せっかく誘ってくれてんだからよぉ!!」



男鹿くん男鹿くん…

邦枝先輩無視られたショックで固まってねぇ??



「悪いな邦枝。今日は古市と食う。」




…あ。無視ってはないね。



…て。


いやいやいやいや!!

ちがうだろぉぉ!!

そういう問題じゃないだろぉぉ!!



なんて盛大にツッコんでるのをスルーして


行くか〜。


なんて呑気に言う馬鹿男が1人…



いやいや。



邦枝先輩放心してますね…。



「っておい。男鹿待てって。」



そう言って俺と男鹿は教室を出て行った。



俺たちが出て行った教室で俺を睨んでいた人たちがいることに気づかずに。
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