古市くん嫌われ

□It is falsehood instead of being true. 4
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「ごめんな、愛してる。」




そう言って去っていく古市。


まて、まってくれ…


「ふるい…」



ち…



自分の声で目が覚めた。
古市の夢を見た。

何で今更…
あいつは俺を裏切ったんだ…
なのに…
どうして。



「辰巳!!いつまで寝てんのよ!!」

姉である美咲がいつまでたっても起きてこない弟の部屋へずかずかと怒鳴りながら入ってきた。

どうやら今は正午。寝過ごしたようだ。
どうせ今から学校に行く気にもなれない。
このまま今日は休んでしまおう。
そう思ったが美咲に今から行けと言われたのでしぶしぶ支度をする。

学校につくと邦枝がうるさかった。

どうしたの?遅刻なんて…
何かあったの?


なんでもねぇよ。
適当にあしらった。



学校が終わった。
なんとなくうられたケンカをかってうられてかってうられてかって。

なんか最近よくケンカうられるなぁ、なんて。

家につくともう夜の10時だった。
散々ケンカに明け暮れていたから時間がたっているのがわからなかった。

自分の部屋に戻るとヒルダがいた。


またうるせぇやつが。
そう思ったがヒルダは何もいわない。


ヒルダはベル坊を受け取り寝かしつけると男鹿の方へ向き直って話しはじめた。


「ドブ男、古市のことで話がある。」
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