企画
□俺のだから!!(10000hit、mimi様リク)
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今日もまた男鹿と屋上に飯食いに行こうという話をしていた昼休み。
「お、お、男鹿!!」とどもりながら声をかけたのは顔を真っ赤にした邦枝先輩。
後ろでは烈怒帝瑠の大森寧々、谷村千秋が「がんばって」などと声をかけているわけだが。
「あ、あの!あたしもお昼、い、一緒して良いかしら!!!」
てなわけで只今屋上。(ちなみにベル坊ミルクを飲み終えてお昼寝中だ。)
邦枝先輩と男鹿と俺の3人で飯食ってるわけですが…
「お、男鹿。そのお弁当どうかしら?」
邦枝先輩は男鹿に手作りのお弁当を持ってきていた。
男鹿はおー。と返答にもなっていない返事をしている。
その返事にでさえ顔を赤くする邦枝先輩。
…
ラブコメかよ!!
と、ツッコミたい。
でも今はそんなことどうでもいい。
なんというか…
腹立つ…
てかホントなんなわけ?
なにあれ?
なんの青春ラブコメドラマですか?
ホントなに?
なにあいつ。
…てかさぁ、あいつホントなに?
男鹿の彼女きどりなわけ?
ここで気づいた方も多いだろうが、紛れもなく俺が嫉妬しているのは男鹿ではなく邦枝先輩…
おかしいよね?
だって俺女の子大好きだもん!
女の子にムカつくなんてありえないよね?
だって女の子、しかもあとクイーン邦枝だよ?
ここは羨ましがるとこだろ!
とか、思う人も多いだろうが。
俺が嫉妬しているのは紛れもなくホントのホントに邦枝先輩なわけで。
ふんだ。
男鹿の彼女は俺なんだから…
クラスメイトのやつは知らねーけど。
いくらあいつが彼女面したって…
男鹿は俺のなんだから!
だいたい、男鹿もなんだよあれ!
俺という恋人がいながら!
邦枝先輩がお前のこと狙ってるの気づけよ!
ばーかばーかバカオーガ!!
…俺の気も知らないで。
はぁ、俺って嫌な奴。つくづく自分が嫌になる。
という心の中とは裏腹に顔は何も気にしていないふりをする。
これ以上見ていたくなくてフェンスにもたれかかって2人から晴天晴れの空に視線を移した。