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□続 無力 3(40000hit、騎虎様リク、「無力」の続編)
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目が覚めたそこは真っ暗で何もない場所。

「ここ…どこだよ」

真っ暗で何も見えない。

そうまるで自分は1人だと錯覚させるような…


恐怖。

そう、ただそれしかなかった。


パッと床に置かれていた幾つものロウソクに火が灯ると自分のいる場所が鮮明に映し出される。

「どこだよ…いったい…」

自分がいたのは壁床全てが真っ黒で、床いっぱいに魔法陣らしきもの(おそらく悪魔関係の紋章だろうか)が描かれていて、その中心に自分がいた。

ただ、怖かった。
これから自分に何が起こるのか。


男鹿…

恐怖のあとに浮かんだのは男鹿だった。



しばらくすると黒いスーツの男たちが入ってきて俺を後ろでで縛って俯けに倒して目隠しをされた。

男たちはたしか魔力を流し込んで身体をつくり変えるとかこれが終わると俺はただ命令をきくだけロボットみたいに人格がなくなるとか説明をした。
そのあと声を出せないように布を噛まされて口を縛られた。

その後のことは本当に思い出したくないほどの悪夢だった。



痛かった。

尋常じゃないほど。

ケンカに巻き込まれて殴られるとか、蹴られるとか、集団リンチされるとか。
そんなのがかわいいと思えるくらい。

身体を縛られているから痛みに捩ることも逃げることもできない。

口を縛られているから叫べない助けなど呼べるわけがない。

さらに目隠しをされて視界を遮られる恐怖。

痛さと怖さで狂ってしまいそうだった。



声にならない自分の悲鳴。

必死に心で叫んだ。

聞こえるハズなんてないのに。




助けて、男鹿…




必死に男鹿に助けを求めていた。

助けになんかくるわけないのに…



とても長い時間だった。

何時間、いや何日。

永久(とわ)のようなその痛みに、ただ、耐えるしかなかった。
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