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□白薔薇の女王 4
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『ただ、あの頃に戻りたかった。』

そう言って俯いてしまった古市の頭をポンポンと撫でる。

「?…男鹿?」
古市は不思議そうに男鹿を見た。
男鹿は優しく頭を撫で続けた。
古市を優しい目で見ている。

どうも恥ずかしいような居たたまれないようなで顔を赤らめる古市。
それを見た男鹿もハッと撫でていた手を引っ込めた。

「…まわるか…」

「…え?」
キョトンとする古市。

「露店…まわろうぜ?」
照れくさそうに差し出す左手。
「…うん。」

手を取り微笑む古市の笑顔…綺麗だった。
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