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□白薔薇の女王 4
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「あの…これは?」

夏祭り当日。
男鹿が出た後美咲が古市を呼んで只今男鹿宅。
男鹿の家には美咲、雫、春香、そしてヒルダがいた。

ヒルダに差し出された怪しい色の薬を見て冷や汗を垂らす古市。

「髪を伸ばす薬だ。」
ヒルダがさらりと言う。

「これはねー。ヒルダちゃんがわざわざ魔界から取り寄せてくれたのよ。」

「魔界から?」
魔界と聞いて顔をしかめる古市。

魔界関係でろくなことがあったためしがない気がする…。

そう思ったのもつかの間。
「さあさあ!飲め!!さあ!」

「むぐっ!」

ヒルダに無理やりぐいっと飲まされてしまった。

「…飲んじゃった…」
すると、だんだん古市の髪が少しずつだが伸びていく。

「5分もすれば完全に伸びきる。」


〜5分後〜

「たかちん…」

古市を見て4人は絶句した。

「あの…変…ですか?」

「か…」

「か?」

「「かわいいいいいいい!!!!」」

むぎゅっと美咲と雫に抱きつかれる古市。

銀の髪はさらさらと腰まで伸びている。

その後古市は美咲たちに着付けに軽く化粧をされて今に至る。





男鹿に手をひかれどこからまわるー?なんて聞かれる。

ああ、懐かしい。

「男鹿。俺、射的やりたい。」
そういうと
よし!じゃあ勝負しよーぜ、古市。
と帰ってくる。
変わってないな、あの頃と。

いつまでも…
続けばいい。
この時間が…いつまでも…。
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