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□白薔薇の女王 5
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いつまでも続いてほしかった『あの頃』の時間。



終わってしまった『あの頃』の時間。



君の周りは変わってしまった。



それを俺は望んでいたはずなのに。



その為に俺は…。



『古市!おまっ…どうしたんだよ、その髪!』

『ばっさり切ったんだよ。

俺、もうケンカしねぇから。』

『古市…』

『どう?男鹿。前髪切りすぎな気もするけど…似合うだろ?』



男鹿はお前がそれでいいならって言った。



結局お前は優しいんだよ。



もし、もしも『あのとき』俺があんなこと言わなかったら、もしも男鹿がひきとめていてくれたら。

また違う『いま』があったのかもしれない。

いまさらそんなこと思っても遅いのにな。
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