シリーズ
□呼ばれぬ名 2
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息苦しい。
まるで誰かに首を締められているような。
『ソロモン…ソロモン…』
泣きそうな声でひたすらだれかの名前を呼んでいる声がする。
どこかで聞いたことがあるような声の気がする。
でもどこでなのか…
ああ、息苦しい。
圧迫されているような…そんな苦しさだ。
『……』
?
誰かの声がする…。
『…ろ…起きろ…』
誰だ?古市か?
『起きろ!!』
「ぅお!」
驚いて起きると変な服をきた白い女?が俺の腹に跨がっていた。
「あ?誰だてめぇ。」
『アイツが向こうで探していたぞ。ソロモン。』
『ああ、シトリーか。
わかった。すぐいく。』
一瞬頭をフラッシュライトのようによぎった映像…。
「…シトリー…?」
俺は…こいつを知っている。
名前はシトリー、それにれっきとした男で…悪魔だ。
目の前の悪魔は俺が名前を呼ぶと満足そうに笑った。