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□一章
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訳も分からずそのお姉さん?の顔をじっと見詰めてしまう

此処は何処ですか、なんてお約束かも知れない言葉は混乱している僕には脳には浮かんでも信号は出せなかったらしく、ただ呆然とお姉さんを見上げるしかなかった


「貴方何者なの?リストには載ってないから味方ではないと思うし、敵にしてはお粗末ね、武器も所持してないみたいだし」

「は?」

やっぱり僕はお姉さんが何を言ってるのかさっぱりでただ首を傾げるしかなかった

リスト?
敵?
味方?
武器?

分からない単語ばかりで更に混乱する

いや、単語自体は知っている
だが、どうして今発せられるのかわからなかった

「まあ、この際貴方が誰なのかは保留にして、移動しましょう
あんまり此処に居ると敵に見つかるかも知れないし」

行くわよ

なんて言うもんだから
僕はまた混乱して、考察なんかちっとも出来なかった
頭と脳からの信号がめちゃくちゃになって、あまり動かなくなった体を引き摺りながら、お姉さんの後を必死に着いて行った


きっと此所が分岐点だったのだろう

着いて行って良かったのかは、この頃の僕には分からなかったけど

でも確かに僕の運命は変わったんだ

彼に、いや、彼らに出会えたのだから



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