他小説

□この気持ちに気付いたら
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☆第五話ネタバレ注意











「なぁー、セイ」


パソコンの画面を覗き込んでる僕に話し掛けてくるレイジ。

「何ー?」

僕は画面を見ながらレイジに返事を返した。


「ガンプラ直さなくて良いのか?」

「ああ、うん。今度の試合前には間に合うから大丈夫だよ」


レイジはふーんとだけ言った。


「それに……ユウキ先輩と戦うことになるだろうし」

ユウキ先輩は強い。なんとしてでも完成させて…そして一工夫施さないと……。

なんて考えているとレイジが燃えているのが分かった。


「ユウキ タツヤ……アイツとやりあえんのか!」

「………………」


なんでだろう。なんか気にくわない。

そういえば前からそうだった。
レイジがユウキタツヤユウキタツヤ…ってユウキ先輩と戦えるのが嬉しいのは分かるけど……。


「ねぇレイジ。僕も居るんだからね?」
「は?何が」

画面を見るのを止め後ろを振り向いてレイジを見る。

レイジはきょとんとしていた。


「僕も、レイジと一緒に戦ってるんだから」

「あったりめぇだろ!」

溜め息混じりにそう言えば、レイジは僕の目を見つめてそう応えた。

分かってるなら良いんだけど、さ。


僕はまた画面に目を戻した。


「ユウキ タツヤ、待ってろ!!」

またレイジがそう言う。


…なんなんだ?さっきから。イライラする。
レイジがユウキタツヤってユウキ先輩の名前呼んでるからてっきり僕を忘れてると思って気にくわないかと思ってたのに。

違うのかな……。



「あ、セイ。ユウキ タツヤってどんなガン…」
「ちょっと黙って?」
「はぁ!?なん……ッ!??」




キスした。



調度近くに来たから画面見るのを止めて顔だけレイジの方に向けて。


「んふ、ッせ……んっ」


舌を絡ませてレイジの舌を味わう。

唾液が混ざりあって気持ちが良い。



口を離すとレイジの顔は真っ赤になって涙目だった。


「な、何すんだよセイ!!!////」


「別にっ!レイジのせいだから」

「はぁ!?」



レイジのせいだよ!


僕ヤキモチ妬いてたんだ……。こんな気持ち抱かせやがってーッ!!((








続く。

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