海賊
□子供が欲しい!
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さすさす
誰かに腹を撫でられる感触で目が覚めた。
まァ、誰と言わずとも こんなことをわざわざやるやつは、一人しかいない。
「…クソコック、何してやがる」 「お、起きた?」
とか言いつつも、撫でる手を止めようとしな い。 腹巻きの上から、温めるように撫でる。
「だから、何がしてェんだよ」
また問いかけると、もともと変な形の眉毛を更に変な形に歪ませて、「う〜ん」と、 唸っている。
どうやって出来てんだか。
このぐる眉は。
「うるせェ!!天然だ!!」
「お、声に出てたか」
キレても、腹を撫でる手は離れない。
やっと頭のなかで整理ができたのか、ポツリとサンジは呟いた。
「いやさぁ、赤ちゃん出来ねェかなァって」