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□変わらないもの
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「……ルフィ」

サニーの元へ近付く。
ルフィは麦わら帽子をナミに被せ、そのまま両腕を広げた。


「来い!!ナミ!!」
「ッ!!」


縺れるように抱きつき、そのまま甲板に転がる。
ルフィはぎゅうぎゅうと抱き締め、しししと笑う。

「どうした?ナミ」
「……あのね、ルフィ」



「「だいすき」」



二人の声が重なる。
見つめあって、笑って。
伝わる体温と鼓動に、また、涙が溢れた。

涙を掬うようにルフィの唇が頬に触れ、まるで壊れ物を扱うように髪に触れる。


「ナミ、いつだって俺はナミが好きだ!」
「ッあたしもっ!」


沢山泣いた。
沢山悩んだ。
沢山怒った。

その分
沢山愛を貰った。

泣いたことも、悩んだことも、怒ったことも、全部覆い尽くす位の。

ルフィであるならば、
私はどんなことでも堪えていける。

ただ、好きだから。●●
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