異世界移住
□第一話 普通の少年は男の娘の称号を得た
1ページ/1ページ
これは一人の少年“時風(ときかぜ)冬夜(とうや)”の紡ぐ物語。
さて、主人公の名前を紹介したところで今回も始めましょうか。
冬夜は現在近くの川で水分補給中です。その傍らには長い棒が置かれています。この棒がランダムに決められた冬夜の力である武器なのです。使い方はその時に説明します。
「ふう、うまかった」
川の水がよほど美味しかったのか冬夜はとてもいい笑顔です。
「それにしても、まさかこんな姿になろうとは・・・」
冬夜は川に映る自分の姿を見ます。そこには、
「能美クドリャフカ、かぁ」
そう、冬夜の容姿はリトルバスターズのヒロインの一人である能美クドリャフカになっていました。服装は舞台となる高校の男子の制服の上にクドリャフカのマント、頭には同じくクドリャフカの帽子があります。
「・・・・・・わふー」
なんとなく言った言葉は男とは思えない高い声のものになりました。
「まあ、それは置いといて・・・っと」
冬夜は傍らの棒を手に取り全力で左に跳んだ。
直後、先程まで冬夜の頭があった空間を巨大な爪が裂いた。
「・・・・・・アオアシラ?」
そこに居たのはモンハンに出てくるモンスター巨青熊アオアシラでした。
「ったくよー、人が考え事してる時に攻撃すんじゃねぇよ。空気読めこのKYが」
無茶な事を坂田銀時の真似をして言います。クドリャフカの声で。
・・・・・・それはさておき、冬夜は右手の棒を構えます。そして棒に意識を集中させると先端から鎌の形をしたビームの刃が形成された。
武器の名称はビームサイス、ガンダムデスサイズの武器です。
「さぁて、死神様のお通りだ!」
デュオの台詞を言いました。
・・・・・・クドリャフカの声で。