キミは、太陽


□9.世界をこえた、恋心
1ページ/8ページ

エースが二番隊の隊長になったら。

サッチがヤミヤミの実を見付けて、
ティーチが仲間殺しの大罪を犯す。

そしてエースは、自分の部下のしたことだからと、ティーチを追いかけてしまう。

すずは自分の膝で、自分の腰をぎゅっと抱き締めながら眠っているエースを見た。

(たくさん考えた。
ダメだと思うけど、
話すだけでもしたら、かわるかもしれない)

違う。
かえなきゃ、いけない。

エースの髪をなでる。
こんな風に、触れられるなんて、
想ってもいなかった。

触れて、もらえるなんて。

(エース。
絶対、死なせないよ)





「マルコ隊長」

雪が舞う、モビーの甲板。
明日にも、冬島につくらしい。

「なんだよぃ、すず」
「あの、エースが二番隊の隊長にって話なんですけど」

マルコの眉間にシワがよる。

「あいつ、なんか言ってたよぃ?」
「いえ、なにも」
「……すんなりやってくれると、思ってたよぃ」

まだ返事がない。
マルコは呟いた。

だってエースは、
親父さんの敵だった、
ロジャーの息子。
……そんな自分が隊長になんてなれない。

それに、
エースが隊長になったら……。

「マルコ隊長!
わたしに二番隊の隊長をさせてくれませんか?」
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ