キミは、太陽


□3.花吹雪
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ーー翌日。

朝日を浴びて、その白い鯨のような船は輝いていた。

すずは風になって、上空からその船をずっと見ている。

愛くるしい鯨の顔。
白い白い帆。
マストにかがられている、白ひげの旗。

二年という歳月。

諦めそうにもなった。
会えないんじゃないかって。

せっかくこの世界に来たのに、知らない間にストーリーが進んでしまったらと、言い様のない不安で押し潰されそうにもなった。

一枚の手配書を取り出す。

『スペード海賊団 ポートガス・D・エース』

険しい顔をしている、守りたい人。
まだ、この船にはいない、愛しい人。

早くその姿を見たい。
やっと一歩が出る。
この海のさきへ。

「…エースは、死なない。
わたしが、守る」

そして、親父さんを、王にしよう。
エース、太陽のような笑顔を見せて。
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