キミは、太陽
□6.抱える想い
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船首へ飛ぶ。
「おっきー島だ。
真ん中に見えるのは、教会かな」
この世界での故郷、ニライカナイを思い出す。
「すず!」
「はい!マルコ隊長!」
隣に青い鳥が、舞い降りてきた。
「おまえ、なんでもするって、言ったよぃ?」
「……はい」
すずの耳に口を寄せると、マルコは囁く。
すると途端に、すずの顔が赤くなった。
「でも、それは……」
「とりあえず、ナースの部屋に行けよぃ」
「なんで、ナース?」
「いいから、行けよぃ!」
「うぅ…はい」
しぶしぶ、すずは船内へと向かう。
その途中、ウィルとエースにつかまった。
「マルコ隊長、なんだって?」
「…………」
すずは、顔が再び真っ赤になる。
「どうしたんだよ!」
「………デート」
すずの口から出た言葉に、二人はかたまった。
「次の島で、マルコ隊長とデートしてくる」