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□幼馴染ゆりあ編
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澄みきった空の上で太陽が神々しく光っている。

季節は春、4月1日。


今日から私立栄高等学校の始業式


なのだが……




『やべぇ……もう昼じゃん
今日からクラス替えもあるってのに寝過ごした…』


と、髪を整え右耳にピアスをつける。


この青年の名は死峰 凛
今日から栄高校の2年生だ。


ドタドタと階段を降りてリビングにいき、
あわてて朝食らしからぬ昼食をとる。


急いで家を出て、学校に行く。



学校に着くと、始業式は終わり
クラス替えの紙が張り出されていた。


そこには沢山の人が集まってい
る。


和気藹々とした雰囲気が溢れている中、
不意に声をかけられる。



「りん⁉

やっと学校に来た…
待ってたんだからね?」



『なんで疑問系なんだよ…』



声の主は 木崎 ゆりあ
凛の幼馴染みだ。


「ゆりあ? どーしたの?」

ゆ「おぎちゃん!りんね!
やっと来たよw」


ゆりあと話している彼女は
小木曽 汐莉 ゆりあの親友だ。

昔からよくつるんでたので
しおりんと呼んでいる。


し「やっと来たか!クラス替えの時に来るとはね……

そうだ!私たちはS組だよ!」


『そうか、サンキュー』


ゆ「りん やっと同じクラスになれたねw

去年はりんとはバラバラだったし………っ……」


『なんで、かなしんでんだよ』



し「ハイでた!凛の鈍感さ!」


ゆ「ううっ……おぎちゃん!行こ!」


スタスタとゆりあとしおりんは
教室に歩いて行った。


『なんなんだよ、もう‼』


少し気にしながらも凛も、
廊下を歩いていった。
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