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□eight 日常編 武器選び
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華がここに来て一週間が過ぎた頃。


マスターの落乱の学園長先生のような思い付きで、(あ、落乱は余計か)


「大乱闘をしよう!」


大乱闘が始まった。





ことの始まりは四日ほど前に遡る。



今日のマスターは溜まりに溜まった仕事に目も向けず、一心不乱に書類に何かを書き込んでいた。


その様子はパッと見は仕事をしているように見えるが長年付き添ってきたクレイジーにはちゃんとわかっていたようで、

「なにをやっている。」

と言って書類を取り上げた。

「あうっクレイジーまだ途中!」

なにかを言っているマスターを無視し、取り上げた書類を見たクレイジーはビックリしたような呆れたような顔をした。


「『大乱闘大計画』なぁ。」

「フフフ、しばらくやってなかったし華ちゃんが来たしやりたいなーと思って。」

「...何故言わなかった。言えば手伝ってやっただろうに。」


一通り目を通すとクレイジーは書類をマスターに返した。

書類を受け取ったマスターはポカンとして、でもすぐににっこり笑った。

「えへ、ばれちゃった。けどね驚かせたかったんだ。」

「はぁ、お前は書類を完成させておけ。俺はあいつらに大乱闘のことを報告しておく。」


クレイジーはそう言うと部屋を出ていった。



「クレイジーが...デレた.....!」

クレイジーがいなくなった部屋でマスターは一人驚いていたとか...。









 in食堂


「「「「『だ、大乱闘!?」」」」........って、何?』


 がたたっ

クレイジーの話を聞いた食堂にいた人物は見事に全員綺麗にハモったが華の言葉に全員が椅子からがた落ちた。


「華ー...大乱闘も知らねーのかよ。」

『ゲームのタイトルは大乱闘だけどー...中身は乱闘だったんだしー』

「「「「「(拗ねてるのかいじけてるのかわかんなけどかわいい!)」」」」」

ロイの発言に反論した華を見て、クレイジー含めその場にいた男たちの気持ちが合致した。


「はぁ...華。大乱闘というのはな、」

『うん。』

「乱闘のデカイ版だ。」

『うん.......ってそのまんまやん!』

「華、関西弁。」

クレイジーの思いがけないボケに華が納得しかけてつっこんだ。

『あっとぉーっ...私興奮すると関西弁出るんだよね。』

「へーそうなのか。初めて知ったな。しかもノリツッコミだったな。」

『えへへー。...って違う!』

「なにがちがうのー?」

『(カービィは無視しよう)
だ・い・ら・ん・と・う!』

カービィを無視することが多いなーと思いながら大乱闘を一言ずつ区切って大きな声で華は言った。


「ああ大乱闘か。一瞬話が脱線してたな。」

『誰のせいだ誰の!』

「いんや、華。クレイジーの言ってたことは本当だぞ?」


話しを聞いていたリンクが言う。

「大乱闘は名前の通り乱闘のデカイばん。
いつもの乱闘は観客を呼んでする公開版と非公開があるけど大乱闘は完全公開。
事前に宣伝したり観客を集めるためにチラシを配ったりもするんだ。」

「さらに大乱闘はトーナメント制で、優勝者には賞金も出るんです!」


リンクの続きをピットが言った。

『へーほんとにデカイだけだー。』

「最近はやっていなかったが華が来たのもあってな、右手が準備していたんだ。」

『私は来たって言うより連れてこられた感じじゃない?』

思ったことを華は言った......が、

「開催日は三日後だ。各自トレーニングしておくように。」

クレイジーに華麗にスルーされた。


『チッ... 』

「「「「(華が舌打ち!?......まぁしそうだけど。)」」」」


華は小さく舌打ちをしたつもりだったが惚れている人間にはちゃんと聞こえていたようだ。
クレイジーは聞こえていたがこれもまたスルーした。


「ああ、そうだ華。」

『ん?何??ていうかその言い方は忘れていたな!』

「.........ちょっと来い。」

『(なんか今日スルーされるの多くね?華泣きそう)
.....わかった。』


華はクレイジーに連れられて食堂を出た。







「わーい!大乱闘なんてひさしぶりですね!」

「そうだねー!優勝したら賞金でいっぱいご飯食べるー!」

「カービィはあいかわらず飯のことばっかだな。
まあ俺も賞金でソードを綺麗にしたいな。」

「華と同じチームで戦いたいな!」

「「「!!!!!!」」」

「ん?みんなどうした?」

「「「(華/さんと同じチーム.....!!)」」」



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