ごちゃまぜ編
□これを恋と呼ぶのだろうか
1ページ/2ページ
私、笠原郁は同期の子の頼みもあり、
堂上教官の笑顔を撮るという
ミッションを受けた。
手塚の時同様、抜かりなく張り付いてチャンスを伺っているが
なかなか笑わない教官。
そんなんだから、幸せが逃げていくんだと助言でもしてやろうか。
「かさはらさーん、何やってるの?」
うげっ
「うげって、失礼だな。」
笑いながら冗談めかして言う小牧教官
実はと打ち明けてみた。
「へー、堂上の笑顔ね。そんなの笠原さんが一番わかってるんじゃないの?」
意味深な言葉を残し去っていった小牧教官。
馬鹿な私が小牧教官の言葉の意味を理解しようなんて、豚が飛ぶくらい不可能だ。
猫は背中から落ちないだったら、何度も繰り返せば1度くらいは背中から落ちてくれるだろうが・・・。
ハァ
手「どうした?」
私の大きなため息を聞いて声を掛けてくれるのはいい。
でもな
郁「なんであんたらはそんな仏頂面なのよ!ニコリともできないのっ」
もういい
と言い新しい計画を立てることにした。
八つ当たりもいいとこだってことはわかっているが、こうしないと今の私の気がおさまらなかった。