夢
□悠々閑々
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静かな部屋で、響くのは傀儡を弄る音だけ。
お互いに一言も話さないまま、如何程の時が経っただろうか。
だが不思議と、苦痛ではない。
「退屈しないか」
マツリは何をするでもなく、オレの背中にもたれ掛かっている。
「しないわ」
「そうか」
「とっても楽しい」
「それは、不思議な話だな」
何もしないのに楽しいなんてことがあるだろうか?
背中越しに、マツリが笑ったのが分かった。
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