夢
□戯れる
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「サソリはずるい」
「はあ?」
いきなり何を言い出すのかと、彼の端整な顔がこちらを向く。
「だってそうでしょう? あなたは私に本音を見せてくれない。表情さえ変えない。まるで私に興味が無いみたいね。それとも馬鹿にしてる?」
「仕方ないだろう。オレはお喋りな方じゃねえし、顔に出るタチでもねえんだ」
そんなことは知っている。
私は語気を強めた。
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