YGO短編2

□レモンスカッシュ☆
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「なぁ!それ一口くれよ!」


私が大好きなレモンスカッシュを飲んでいると、遊馬が私の側まで来て自分の口を指差しながらそう聞いてきた。

「い、嫌だよ!」

遊馬からレモンスカッシュの入った容器を引き離し、ベーっと舌を出してやる。

それでも遊馬は、執拗に私のレモンスカッシュを狙ってくる。
やだやだ 言っても、遊馬はなぁなぁ と迫ってくるから、私は少しずつ後ずさって、距離をとる。

「なんでくれないんだよ!」

ついに遊馬は、ぶー と唇を尖らせ私に近付くのをやめてくれた。

私はほっと一息を吐き、一口レモンスカッシュを喉に落とす。
遊馬には、これを一口もあげれるわけがない。 だって、そんな、か、かかか間接キスになっちゃうじゃないか…!!
ゆ遊馬と間接キスなんて…!!想像しただけで照れちゃうよ! だって、だって、私は遊馬が好きなんだし……、だだだから私は……その……モゴモゴ……っ。

「もーらい!」
「はにゃっ!?」

私が一人でモゴモゴしていると、遊馬が私の持つ容器のストローに食いついてきた。チューチューとレモンスカッシュを吸われてしまう。

「は、にゃ、にゃあ……」

ダメだ。頭が真っ白になってしまう。

遊馬は暫くレモン味のするそれを飲むと、ストローから口を離した。

「ゆ、遊馬!?」
「ぷはー!旨かったぜッ!」

遊馬はニカッ と笑って、私の頭をポンポンと撫でてきた。
つくづく思うのだが、実は遊馬分かってやってないのか?

う、旨かったじゃないッ! 笑うな!撫でるな! と、私の脳内は絶賛大パニック中である。

「遊馬のバカ!!!」

私が遊馬の背中を思いっきり叩くと、遊馬は痛い痛いと言いながら、私の腕を掴んだ。攻撃を止められたんだ。

「そんなに怒るなよ!」

ちょっとぐらいいーだろ!? とか言っているが、別にレモンスカッシュを飲まれることはいいんだ。
ただ、それが遊馬なのがダメであって…!!

「名前赤くね?」

小首を傾げた遊馬に、頬をつつかれた。 遊馬の持つ体温が指先から伝わってきているかのように熱い。

「誰の所為だと思ってんの!!」

私の言葉に、遊馬は誰だ? と疑問を重ねてくる。

遊馬の所為だよ! とも言えず、私はその場から立ち去った。








……………………………………


遊馬夢は自給自足になる。

初遊馬www




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