バスケの星

□3話
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「.....」

朝、いつものように自主練するもののなかなか集中できない

絶対昨日のアレが原因だ


『え?どういうこと?』

『どうって、まんまの意味だよ』

『妹をやる気にしてほしいんだ』

『お兄さん達が直接言えばいいんじゃないですか』

『俺らが言って無理だから頼んでんだろ?』

『俺らんなかであいつが一番強いしなんとかしてほしい』

「くっそ!!」

バッ ガシャン

集中できないせいかシュートが上手く決まらない

そりゃ幼なじみつってもお互いプライベートがあるわけで、あいつにもあいつなりの事情があるだろう

それはわかりきってんのになんかわかんねぇけどなんかスッキリしねぇ

「たいちゃん」

「!?」

呼ばれて振り向けば今俺の思考を占めていた

「友里恵...」

「そろそろ時間だよ」

見せられた携帯の時計を見れば朝練の時間が迫っていた

俺はボールを回収し置いてあった鞄を背負う

「つかお前風邪大丈夫なのかよ」

「うん。熱もそんなになかったし念のために休んだだけだから」

「そっか...」

「たいちゃん?」

「いや、なんでもねぇ。行こうぜ」

今聞きゃよかったのに

なんとなくこいつの笑顔を見ていたら言葉が出なかった
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