変わらない日常

□壱
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あー、寝足りねー

俺はそんなことを思いつつ俺は走る。

まあ、どうせ間に合わないだろうけど。

何時もなら歩いて通うんだが
チャリを使えば楽なのは知ってる。
ただ最悪なことに、チャリはあの馬鹿野郎に貸してる。
あー、馬鹿野郎ってのは後で説明する。。


あー、今更だけど俺は蒼乃悠奈
名前が、女なのになんで"俺"か?
うっせえなぁ…。黙れよ。


17歳で高3。受験生。
まあ、就職でもいいんだけど、やりたいことあるし、専門学校行くつもり。


高校は適当に決めた。
ここから歩いて30分程度。
だから登校に関しては特に苦労しないって思った。
行きの上り坂はきついけど。

幼なじみのアイツが此処に行くって言うから来たんだっけ。
アイツはもういないけどな…。


……あーもう、暗くなっちまった。
やめやめ、こういう話。



自慢じゃないけど、上り坂を走って上ることは出来るくらいの体力はある。
中学が坂ばっかりだったから。

本当に中学はきつかった。チャリ通だったし
下ったと思いきや、上り。また下って上る
あれは辛かった。
それが3年間だったから、それなりの体力は、あるってこと。


まあ、そんなこんなで坂は上り終わってたんだけど
学校まで後少し。
今何時…?って8時15分。

え、ちょ、嘘。あと15分以内で着けと。
え、
























 
余裕なんですけど。
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