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□HAPPY BIRTHDAY for咲
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「おい、あそこ花無いぞ」
『…あ。付けねーと
羽川弟よろしくー』
「りょーかーい」
「悠奈の携帯鳴ってる」
『誰か読んで』
「いいんですか」
「あー、茜からで
咲を連れまわすのは咲の精神的にもう無理です。
とりあえず公園にいます
だそうでーす」
『マジかよ…
やっぱ無理か。急ぐぞ』
「ｹｰｷはあとﾃﾞｺﾚｰｼｮﾝだけだぞ」
『さんきゅ
そのままよろしく』
「ういー」
なんでこんなにみんなが集まっているのかというと
昨日…
―――
「先輩」
『どうした、茜』
「明日、咲の誕生日です」
『…は?』
「だから、明日は咲の誕生日です」
俺は茜の言葉の意味を理解するのに10数秒有した。
『おい、茜』
「いﾞっ!?」
『なんでそれを早く言わないんだよ!』
俺は茜の肩を思いっ切り掴んでｸﾞﾗｸﾞﾗ揺らした
―――
ということで今日5月11日は咲の誕生日
ってことで
そのあとﾌﾟﾚｾﾞﾝﾄ買いに行った
何あげたらいいか迷った挙げ句
ｹｰｷを作ることとなんか適当にあげる事にした
買いに行く途中、羽川兄弟に出くわした
言う気は無かったんだが、さらっと言ってしまったので
羽川兄弟も参加することに
なんかどっから聞き付けたんだか
羽川妹と花澤も参加したいということで
なんか参加することに
そんでどうするか
すると羽川兄が誕生会の案を出した
みんなが賛成したから
さっそく俺は係分担をした
羽川兄ﾒｲﾝで俺とｹｰｷ作り
羽川弟ﾒｲﾝで花澤と羽川妹が会場準備
茜は咲を連れまわす係
俺は総指揮
さっそく俺らは準備にかかった。
『羽川、じゃなくて羽川兄のほう!
ｹｰｷ出来た?』
「出来てる。ｼﾝﾌﾟﾙでよかったんだよな?
ってか呼び名……」
『ああ、それでいい。
羽川弟たち!会場は仕上がったか?』
「え、出来たよー」
「明日香ちゃん、ｱﾚに描いたら駄目かな」
「先輩、いいんじゃないでしょうか」
…ん?
まあ、いっか
なんか皆和んでる。
準備が終わったからﾎｯとしてるんだろう。
『なあ、茜に報告ﾒｰﾙを送るからついでに写真送ろーぜ』
「じゃ俺写真撮るよ」
『却下。』
皆がｶﾞﾔｶﾞﾔ言っているがお構いなしに
俺は はい、ﾁｰｽﾞって言って撮った
皆ﾏﾇｹ顔だな
「おい、今のは不意打ちだろ」
『そんなん知らねー』
俺は茜にﾒｰﾙを送ることにした。
to 森山 茜
件名 終わった
添付 130521_1610~01.jpg
内容
会場は出来上がった
いつでも帰ってこい
ついでに、皆のﾏﾇｹ顔
―――――
数分後、茜からﾒｰﾙが返ってきた
from 森山 茜
件名 Re:終わった
内容
そうですか。
今からそっち向かいます。あと5分くらいで着きます。
―――
うん、なんか
ﾘｱｸｼｮﾝ欲しかったな…
『あと、5分くらいで着くって』
各々返事をし、俺達は準備満タンの体制を取った