変わらない日常
□弐
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―――4月9日 12時30分
入学式が終わり、俺は帰路についていた
途中で咲と茜にあった。
俺は咲が押してたチャリに荷物を載せた
そしたら咲は茜にチャリを押し付け歩き始めた
茜は驚いたみたいけど何も言わず押してた
何か咲がぶつぶつ言ってるから
話を聞くとどうやら咲は入学式に参加させられたらしく
知らない人ばかりで死んだらしい
咲の隣にいる茜は、真面目でいい奴。
多分俺の知り合いで1番マシな奴だと思う。
外だけ見たらぼーっとしてるように見えるが、コイツの性格ばっさばっさ。
乾いた大地みたいだよ
サラッと毒を吐くからちょっと怖い奴でもある
さっきから咲が茜に
「知らない人いっぱいいたあああ 泣」
とか言って、茜が
「入学式だからね。」
と冷静に返す
こう見ると
『やっぱり茜は咲の兄貴だな』
「茜が兄ちゃんなら頼れるな!笑」
「…こんな妹いりません(ボソ」
ばっちり聞こえてますよー。
にしても、茜酷いな 笑
でも咲は茜いないと学校生活無理だしなー
咲が茜や俺に依存?じゃないけど
そういうのをする理由もわからなくはない
だって…なあ。
まあ、話すと長くなるから今は話さないけどそのうち話すと、思う。
そんなこんなで帰宅途中。
少々、どころじゃないけど
危なっかしい咲を見ていたら
咲が俺の視線気付いたらしく
「どうしたんですか?」
って聞くから
『いや、別に』
って返しといた
ついでに
『咲、お前前向かないと危ないぞ』
「え?」
ガゴンッ!!
言わんこっちゃない。
『「ばーか」』
茜と声がシンクロした
「いったー……
二人して馬鹿って言わなくても…。」
「咲が馬鹿だから馬鹿って言っただけー」
茜がなんか、うん
―――――機嫌悪い?
俺にはよくわかんないけどそう思った