変わらない日常

□参
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4月

一年生が入ってきた

俺ら三年にとっては新しい後輩であって…………






部活としてはなりふり構わず、勧誘するいい的だ


しかし、俺は

『軽音部は別に勧誘しなくていいよな。』

「そうだな。吹奏楽はいいのか?」

『別に。勝手に入ってくんだろ』

勧誘する気0
別に後輩が嫌いなわけじゃない
むしろ後輩の面倒とか好きだ
同級生より好きだ

だけどなあ!
あまりに多く入られても困んだよおおお!


実際今、吹奏楽部は三年が10人に対し二年が21人だ。

…おい、ふざけてんだろ
なんだ三年の数の倍て


楽器の数も足りなくなってきてる
だからあまりに来られても困る。


「今年、吹奏楽あまり希望いないらしいぜ」

『じゃあ軽音もあまりいないだろ』


なんて考えて一週間

今日から部活動見学






『…………ありえない』



そう、ありえないのだ


俺は今日、部長である軽音の方に参加なのだが




何故か軽音部の部室前には、一年がずらーっと。


『どうして、こんなに』



疑問とともに俺は此処の横を通るのかという気持ちになった。

絶対視線が痛いよな。

俺は腹をくくり歩きはじめた。

するとキャー!!!とかオー!!
みたいな声とともに俺の周りに人が…

なんかサイン下さいって聞こえたような……


『はい、通してー通してー!通せって言ってんだろー通せー通せー通しやがれー。通せって言ってんだろー。通せ。…つーか邪魔なんだけど?』

「「「「「「「「「「は、はいっ!!!!す、すみませんっ!!!!」」」」」」」」」」


と言って、どいた。

どうやら最後の一言が聞こえたらしい。

部室に入ると他の部員もいて訳がわからないようだった


とりあえず1年の話を聞くために中にいれた。




『んで?なんでこんなに1年がいんの?教えてくれる人ー?』

すると
はい と代表格っぽい女子が手をあげた

「私達の大半は、蒼野先輩と羽川先輩がイケメンという噂を聞き付けて来たんだと思います!」

「「「「「「そーでーす!」」」」」」


『「は?」』

「…ちょっと待て。その噂どこからでた?」


『…俺、何と無くわかったかも(ボソ』


「その話したのスゲー可愛い女の先輩だったよな?」

「廊下で転ぶという少しドジなところとか可愛かった」


スゲー可愛くて、少しドジのこいつらから見て先輩…って

『「…アイツか」』

花澤しかいないよな



『羽川、ちょっと』

俺らは1年に聞こえないように話し合った


『俺、花澤を殺ってくるからさ、1年頼んだ』

「…漢字違うよな?まあ、俺もその気なんだけど。つか悠奈だけ狡い」

『仕方ねーだろ。1年の相手は無理だ。可愛い幼女ちっくな女子もいるかもよ。……ほら』

「え?どこどこ」

『頼んだ』 ガチャン

そう言って悠奈は出ていった

「…っ、やられた」
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