変わらない日常
□肆
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5月
俺らの学校は5月に開校記念日がある
大抵の学校は休み、なのだが………
「25-13でF組の勝ち!」
「「「「「あざっしたー!!」」」」」
「男子バスケットボールの召集を行います。B組とD組は―――」
「女子バレーボールの召集を行います。A組とC組は至急ステージ側コートに集合してください。」
そう、球技大会なのだ。
なんで他は休みなのに、俺らは球技大会などしなくてはいけないのだ
そう思ってはいるが、三年間も通っていれば気にもしなくなった
「悠奈、お前そろそろ試合じゃねーの?」
色々と世話焼きでロリコンの羽川がやって来た。
『あー、そうかもな』
「把握くらいしとけとよー」
『あー、うん。』
「――……大丈夫か?」
『何が?』
「いや、なんかぼーっとしてるから」
『そうか?
いやーこれからどうやって潰そうか考えてたら楽しくなっちゃってさ。』
「そ、そうか。が、頑張れよ…。」
『おう♪』
そういって羽川は逃げるようにどっか行った
『さーてと……ってん?』
そこには今までの試合の結果が載っていた。
ちなみに今年は女子がドッジボールとバレーで男子がバスケとフットサルだ。
見てみると、茜と咲のクラスはバスケとバレーの試合が終わっていた。
見るとバスケ全勝。
某バスケ漫画を思い出してしまった
女子のバレーは3勝2敗
とまずまずの成績だった
まあ、どうせ咲は出てないんだろう。
保健室送りになってんだろ
『俺らのクラスは…、って、はっ?』
俺らのクラスはバスケが終わっていた
見ると全敗。どうやら一つは引き分けだったらしいがじゃんけんに負けたらしい
応援してなかったから知らなかった
ていうか、羽川お前弟に負けたのか?
そして今バレーの試合が終わったらしく
結果が出た
4勝1敗で1位らしい。
頑張ったなバレー組
それよりも……
どうやって羽川をシメるか…
あー、いややっぱ辞めた。次の試合で発散しよう
そして、勝つ。
そう俺は決めた。