short

□とある話。
2ページ/11ページ



悠奈side


―――8月15日、12時20分


今日は幼なじみの
賢斗の家に遊びに来ている。

家が隣同士って事もあってか
小さい頃から仲良くしてきた。
兄弟っても過言ではないけど
年が一緒だから、やっぱり幼なじみで。

恋愛感情?
んー、無くはない。でも、好きな人より大切な奴だから。

大切だからこそ守りたい。
いつも守られてばっかりだったから。

賢斗がアメリカに行くときはびっくりしたなぁ



「ねえ、ゆな?」

『なに、けんと』

「おれね、アメリカにいくの」

『は、なんで…?いっしょに、がっこ、いけないの?』

「ごめんね、ゆな。おとうさんのてんきん?なんだって」

『グス…、もう、かえって、グス、こないの…?』

「だいじょうぶだよ、ゆな。またいつかかえってくるよ」

『グス…、ホント…? 』

「ホントだよ。やくそく」

『グス…… うんっ!』

「じゃあ、ゆびきりしようか」

『「ゆーびきーりげーんまーん、うーそつーいたーらはーりせーんぼーんのーます、ゆーびきったっ!!」』



今はもう古い思い出。
懐かしいなあ。めっちゃ泣いたな俺。

「…奈、悠奈。悠奈!!」

『え?ああ、ごめん。なんだっけ?』

「だから、暑いからアイス買いにいかない?」

『お、いいねー。行くか。』


って事で俺らは、近くのコンビニに
行くことになった。

 
次へ
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ