short
□とある話。
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悠奈side
―――8月15日、12時20分
今日は幼なじみの
賢斗の家に遊びに来ている。
家が隣同士って事もあってか
小さい頃から仲良くしてきた。
兄弟っても過言ではないけど
年が一緒だから、やっぱり幼なじみで。
恋愛感情?
んー、無くはない。でも、好きな人より大切な奴だから。
大切だからこそ守りたい。
いつも守られてばっかりだったから。
賢斗がアメリカに行くときはびっくりしたなぁ
「ねえ、ゆな?」
『なに、けんと』
「おれね、アメリカにいくの」
『は、なんで…?いっしょに、がっこ、いけないの?』
「ごめんね、ゆな。おとうさんのてんきん?なんだって」
『グス…、もう、かえって、グス、こないの…?』
「だいじょうぶだよ、ゆな。またいつかかえってくるよ」
『グス…、ホント…? 』
「ホントだよ。やくそく」
『グス…… うんっ!』
「じゃあ、ゆびきりしようか」
『「ゆーびきーりげーんまーん、うーそつーいたーらはーりせーんぼーんのーます、ゆーびきったっ!!」』
今はもう古い思い出。
懐かしいなあ。めっちゃ泣いたな俺。
「…奈、悠奈。悠奈!!」
『え?ああ、ごめん。なんだっけ?』
「だから、暑いからアイス買いにいかない?」
『お、いいねー。行くか。』
って事で俺らは、近くのコンビニに
行くことになった。