*Harry Potter*
□すきだから
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「あの、ウィーズリー先輩…ちょっといいですか?」
頬を赤く染めた下級生の女の子が、私たちの前に現れた。
……またか。
最近、と言うよりは私たちがグリフィンドールの監督生
になってから、ロンは女の子に呼び出される事が多くなった。
まあ、私たちは親友で、その…恋人同士ではあるから、
いらない心配だとは分かっているんだけど。
やっぱり、嫌なものは嫌なんだもの……
大体、何でわざわざ私がいる時にロンを呼び出すわけ!?
嫌がらせとしか思えないわ!
「あ、うん……分かった。じゃあ、ハーマイオニーは
先に行ってて。すぐ追い付くよ」
ロンはそう言うと、女の子と建物の影へ行ってしまった。
私は、ぽつんとその場においてけぼり。
はあぁっ、と大きなため息をつくと、私は1人暖かな談話室へと向かった。