宇宙の病院船(妄想)



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前書き
Iの冒頭の解説文を独立した章にしました。少々加筆あり。

I
ガンダム00への感想から生まれた二次創作もしくは妄想です。本文を読まれる前に前書きをご覧下さい。


「宇宙の病院船(メディカル・スペースシップ)。宇宙で戦闘があった時には、味方が救助できなかったMS等の機体を陣営の別無く捜索し、生存者の救出・救命医療を行い、地上へ送り届ける。戦闘以外にも、宇宙での事故や遭難があれば、直ちに出動する。…」

II
キースに要人暗殺を阻まれ爆死したテロリストの身元が検死で判明した。偽名の可能性もあるが、サーイル・シャラフ(24歳)と名乗っていた。自殺未遂を起こしたのはイッザ・シャラフ(19歳)、サーイルの実弟だった。…

III
ビルキスとハーリス(旧名イッザ・シャラフ)は、メディカル・スペースシップで宇宙に上がった。国連軍が大規模な宇宙戦役で、武力介入による戦争根絶を掲げるテロ組織を壊滅させた後も、世界を一つの連邦にしようとする勢力と、それに抗う勢力との間で、地球と宇宙とを問わず戦闘は断続的に行われていた。…

IV
☆初出時より大幅に加筆しました。

ハーリスの話は、彼らの両親が、教師になろうと志を立てた頃まで遡る。


兄弟の父ラシードと母ロヤーは、故郷のサフル村の小学校で教師をしていた。ザドキアでは、2270年代から、いくつかの援助国が協同で教師養成のための奨学金制度を設立した。当時のザドキアは、支配者こそ違え、やはり独裁政権下にあり、人権抑圧や援助金の使途をめぐる不正等の問題から、国際社会の支援については賛否両論があった。…


☆初出時より加筆しました。

ハーリスとサーイルの両親は、治安警察に連行されたまま、戻って来なかった。彼らは両親の勤務先の小学校を訪ね、両親が教師の資格を剥奪されたことを、校長から知らされた。…

VI
ロヤーの教え子ミシュアル・ハサンは、ロヤーが失踪した当時9歳だった。先生の身に何が起こったのか、ずっと考え続けていた。…

VII
ハーリスが見た映像は、欧米メディアではなく、中東の国ダハールのアル・マタルという国際放送だった。言論の自由が保証されたダハールでも、アル・マタルは特に独立性・中立性が強い。また衛星放送の他、ラジオや携帯サイトでの配信に力を入れ、テレビの普及していない貧困層や、若年層に広く浸透していた。…

VIII
時間はやや遡り、再び地上に戻る。
ニザーム・ハサンが、自らの罪を明らかにするため、欧米メディアの支局に連れて行って欲しいとルトフに頼んだ時、ルトフはふと頭をよぎるものがあったが、まさかと打ち消し、ニザームに忠告した。
「欧米系の大手メディアには頼らない方がいい。それだけで、政府から、あなたの喋ったことがでっち上げだと決めつけられる恐れがあります」…

人物ノート       ビルキス・イザード
「宇宙の病院船」の登場人物について、本文に書いた以外の背景・設定を追記しました。少しでも、読んで下さる方の参考になれば幸いです。最初は宇宙の病院船の主ビルキス・イザードについてです。



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