NARUTO【テンカカ】
□僕の気持ちに気づいてください※
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「いい加減にしてくださいよ、カカシ先輩」
テンゾウが風呂から上がると、リビングで寛いでいるカカシがいた。
風呂に入る前にはいなかったので、いつものようにリビングの窓から入ってきたのだろう。
「たまには、自分の家に帰ったらどうですか」
テンゾウは冷蔵庫からビールを取り出しながら言った。
「そんなケチくさいこと言わないでよ。いいじゃないの」
テンゾウの言葉が本気じゃないことを知っていて、カカシも軽く言い返す。
「たまには帰ってるでしょ。テンゾウ、オレにも頂戴」
カカシは手に持っているビールを飲み干して、追加のビールを要求した。
「僕にだっていろいろ都合ってもんがあるんですよ」
「そーなの? 気づかなくってゴメンナサイ。」
気持ちのこもってないゴメンナサイを言ってからテンゾウからビールを受け取る。
テンゾウはそのままカカシの隣に腰を下ろしてビールを空け飲み始めた。
リビングテーブルには既に空のビール缶が二本と、カカシが買ってきたつまみがあった。
長風呂はしないので、既に三本目を飲んでいるということはいつものカカシよりペースが早い。